◆バドミントン ▽ジャパン・オープン 第1日(15日、東京体育館)

 初出場の郡司莉子(再春館製薬所)がパリ五輪銅メダルのグレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)に21―10、21―12と快勝した。格上相手にわずか35分で試合にピリオドを打ち、「自分がやるべきことをしっかりやろうと入った。

緊張もあったが、応援が背中を押してくれた」と笑顔を交えて振り返った。

 代表合宿の初日は発熱で欠席。「体力面は戻った。息は上がるけど、足と気持ちでカバーできた」と万全ではない中でも、金星を挙げた。第1ゲームで11点目を取ったところからギアを上げ、自身のペースに持ち込んだ。

 チームメートの山口茜はジャパン・オープンで4勝を挙げる。14日の練習時には11回目出場と聞き、「11回もここで戦っていたら、緊張も見えない。経験値が生きていると感じた」と驚かされたという。先輩にこの日に向けたアドバイスを求めた際は「とにかく粘りな。1回フィジカルで勝ったよ」と言われたという。その言葉を味方に、大きな1勝を手にした。

 シード選手を撃破したことを弾みとしたいところだ。

「チャンスをつかみきれず世界選手権の出場を逃してしまった。ここでチャンスをつかめるように準備して、明後日の試合に備えたい」と気を引き締め直し、17日の2回戦へ臨む。

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