バレーボールのネーションズリーグ1次リーグ(L)第3週、男子千葉大会が16日に千葉ポートアリーナで開幕する。15日は千葉市内で前日会見が開かれ、28年ロサンゼルス五輪に向けた新チームに初合流した高橋藍(らん、23)=サントリー=が出席。
今季就任したロラン・ティリ監督(61)の新体制が5月に始動。藍ら昨夏のパリ五輪に出場した主力は別調整し、今月5日の沖縄での直前合宿で合流。この日の会場練習では後方の二段トスを、鋭いスパイクで決めきるなど軽快な動きをみせた。
東山高3年時の20年に18歳で代表選出され、6年目。23歳だが、21年東京、24年パリ五輪に出場し「経験はしてきている」と自負。ロス五輪でメダルを取るために、同じく合流した主将の石川祐希(29)=ペルージャ=だけに頼ることなく、藍自身もチームの先頭に立つ覚悟を固め、「代表での立ち位置で、頼れるエース…、勝たせられる存在になっていく部分を意識していく」と責任感をにじませた。
昨年大会は銀メダルで、世界ランク5位の日本は第2週を終えて5勝3敗の4位。16日のホーム初戦でドイツと戦い、20日には米国とも激突。ともに昨夏のパリ五輪で敗れた因縁の相手への雪辱戦でもある。早ければ2連勝で開催国と上位7チームによる決勝大会(中国)進出が決まる。藍がチームの柱となって導く。