◆バドミントン ▽ジャパン・オープン 第3日(17日、東京体育館)

 女子ダブルス2回戦が行われ、パリ五輪銅メダルの志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)が香港ペアに21―13、21―12でストレート勝利を収めた。前日の1回戦に続き快勝で8強へ駒を進めた。

志田は「初めて対戦する相手で読めないところもあったが、1ゲーム目も2ゲーム目も、後半は自分たちのプレーを出せた」と話した。松山も「相手よりも自分たち次第だと思って入った。自分たちらしいプレーが出せて良かった」と振り返った。

 この日は志田が前衛、松山が後衛という展開が多くなった。松山の鋭いスマッシュや、志田のレシーブなど、好プレーを何度も演出。「自分は後ろで徹底できたので、遠くても飛びついて何とかすれば志田さんが仕留めてくれた」と松山。第1ゲームではスタートから4連続得点など、相手を圧倒した。第2ゲームは中盤までもつれる展開に。先に11点を奪うと、徐々にリードを広げ、最後は志田のスマッシュで相手のミスを誘い21―12と完勝した。

 平日にもかかわらず、多くの観客がシダマツを見ようと会場に詰めかけた。点を取るたび「シダマツ一本」という声援や、多くの拍手が響き渡った。試合後は初戦に続き、ファンと一緒にピンクのシダマツタオルを掲げて記念撮影。

志田は「昨日話したので絶対持って行かないと」と前日の試合後に洗濯し2回戦に間に合わせたと話した。

 ジャパン・オープンの過去最高成績はベスト8。初の4強進出をかけ、18日の準々決勝は世界ランク7位の韓国ペアと戦う。志田が「何年もここで負けて、悔しい思いをしている。今までの自分たちを超えるつもりで気合を入れたい」と意気込めば松山も「ラスト、ここを超えられるように2人で頑張りたい」と力強く次戦への思いを語った。

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