◆第61回小倉記念・G3(7月20日、小倉競馬場・芝2000メートル)

 ローカル場は夏と冬で芝の傾向が変わる。小倉記念を読み解く上で、“夏コク”に強い血統を知ることは重要だ。

過去5年間の夏の小倉・芝2000メートル戦で最も勝っている種牡馬は、8勝を挙げるディープインパクト。期間内に産駒が50走以上している中では勝率も1位の12・5%を記録しており、文句のつけようがない成績を残している。

 今回出走する産駒はショウナンアデイブとディープモンスターの2頭。小倉記念は過去10年間で前走も2000メートルを使った馬が9勝を挙げており、同距離の新潟大賞典から転戦となるショウナンアデイブにはプラスのデータとなる。一方、距離短縮組で馬券に絡んだのは前走で天皇賞・春を走った18年サトノクロニクル(2着)と、宝塚記念からの参戦となった19年ノーブルマーズ(3着)のG1組2頭のみ。2500メートルの目黒記念を使ったディープモンスターには厳しい数字と言える。

 新潟大賞典は13着と大敗したショウナンアデイブだが、同じ2ケタ着順(鳴尾記念13着)から巻き返して小倉記念を勝った16年クランモンタナも、ディープインパクト産駒だった。2走前の小倉大賞典では2着に入り、コース形態に不安はない。重賞初制覇のチャンスは大きいだろう。

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