◆大相撲名古屋場所6日目(18日・IGアリーナ)

 新横綱・大の里(二所ノ関)は、東前頭3枚目・阿武剋(阿武松)を押し出し、5勝目を挙げた。阿武剋は日体大時代の同級生で、4年前の全国学生選手権決勝では敗れていた。

しかし、この日は、一方的に押し込んで行き、横綱の強さを見せつけた。

 前日の5日目は、東前頭2枚目・王鵬(大嶽)に敗れた翌日で、しかも横綱・豊昇龍(立浪)が休場し、初の一人横綱となり、重圧がかかったはずだ。だが、その不安を一掃するような完勝だった。西前頭2枚目・阿炎(錣山)のもろ手突きを受け止めると、一気に押し返して勝利となった。「自分なりにやるべきことをやる」と淡々と話した。難しい局面を乗り切り、新横綱Vを目指す。

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