◇女子プロゴルフツアー 明治安田レディス 第1日(18日、宮城・仙台クラシックGC=6642ヤード、パー72)
開幕前日の16日にコースでクマの目撃情報があった影響で、第1ラウンドが無観客で行われた。ツアー初勝利を狙うプロ8年目の脇元華(GMOインターネットグループ)が7バーディー、1ボギーで今季自己最少の66をマークし、6アンダーで好発進した。
出だし10番でボギーを打ったが、16番、18番とバーディーを奪取。6番、7番の2連続など後半だけで5バーディーを決め、スコアを伸ばした。首位と3打差でホールアウト。脇元は「ティーショットが今年一番曲がってて、ずっと左で…。その中でも、ラフやバンカーからセカンド(ショット)がピンの方に飛んでいってくれてたので、スコアにもつなげられていた」と手応えを語った。
16日のプロアマ戦でクマの目撃情報があった影響で、新型コロナ禍の2021年以来、4年ぶりの無観客開催となった。脇元は「昨日も近くで(クマが)出たと聞いた時、絶対試合やらないじゃん…と思った。無観客でやると決まって、正直ビックリした」と吐露した。
クマ除けの爆竹やラジオを鳴らし、緊急避難用車両・カートを配置するなど、安全対策が取られたが「選手同士でも『怖いよね』と話していた」と脇元。クマの種類や、ツキノワグマが走る速度などを自身でインターネットでリサーチし「カートを準備していると聞くけど、カートよりクマは速い。マックス(時速)50キロ出ると聞くし、(出没したら)誰かオトリ作戦だね…と話してた」と冗談交じりに話した。
17日は競技が中止され、選手は会場に出入りできず。
第2日以降に向けて「明日はフェアウェーから打ちたい。明日以降も強気なパットで頑張っていきたい」と意気込みを語った。