クマの目撃情報があった影響で、無観客開催による3日間短縮競技となった新規大会の第1ラウンド(R)が無事に終了した。

 開幕前日の16日にコース内でクマが目撃されたため、17日の競技が中止。

この日はコース外周付近でクマ除けの爆竹やラジオを鳴らし、緊急避難用車両・カートを配置するなど安全対策が実施された。

 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は第1Rについて「特に熊の出没情報はございませんでした」と報告した。

 安全対策の実施状況は以下の通り。

 〈1〉朝、夕に富谷市の猟友会がコース外周を見回る→3人体制で朝6~7時、夕方4~5時に実施

 〈2〉朝、夕にコース外周で爆竹を鳴らす→朝5時~ゴルフ場スタッフが各所で実施。夕方に全組ホールアウト後、ゴルフ場スタッフが順次実施

 〈3〉コース外周付近にラジオを設置し、競技開催中も音を鳴らす→アウトコースに4台、インコースに4台の計8台を配置

 〈4〉コース全周を囲っている侵入防止フェンス沿いに獣が嫌う匂いを散布する→ゴルフ場スタッフが17日から順次実施

 〈5〉コース内に監視員を配置する→約50人の巡回監視員を配置

 〈6〉万が一、クマが出現した場合に備え、速やかに本部、選手、関係各所に連絡が取れる体制を整える→コース内に配置している全スタッフがトランシーバーで連絡が取れる体制を構築

 〈7〉万が一、熊が出現した場合に備え、コース内に緊急避難車両・カートを配置する→避難車両4台、カート36台を全ホールのグリーンサイドに配置

 また、18日にホールアウト後の選手から、2番ホールのセカンド地点左側のラフに動物の糞があったと指摘があった。大会スタッフが糞を回収し、ゴルフ場スタッフと猟友会が確認。「大きさ、形状から、タヌキ、ハクビシン、穴熊のいずれかの糞で間違いない」との見解を得た。

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