ドラマ「サインはV」、映画「限りなく透明に近いブルー」などで活躍した女優の中山麻理さんが、12日に都内の病院で亡くなった。77歳だった。

 関係者によると、昨年の暮れに体調を崩して入院していた。闘病生活を続けていたが、最期は家族に看取られて天国へと旅立った。

 通夜、葬儀は故人の遺志、家族の希望で近親者のみで執り行った。

 三男の俳優・中山麻聖は22日、所属事務所を通じて「この度、母・中山麻理が7月12日に闘病の末に永眠いたしましたことをご報告申し上げます。最期は家族に見守られながら、穏やかに旅立ちました」と報告。「何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げるとともに突然のお知らせになりましたことをお許しください。今後とも変わらぬご交誼(こうぎ)を賜りますようお願い申し上げます」とコメントを寄せた。

 ◆中山 麻理(なかやま・まり)1948年2月1日、東京都生まれ。祖父は英国人。66年に女優デビューし、TBS系「サインはV」などでアイドル的存在に。68年映画「兄貴の恋人」でエランドール新人賞。79年映画「限りなく透明に近いブルー」で三田村邦彦と共演したことをきっかけに、80年結婚。

芸能界を引退し、主婦業に専念した。99年に離婚し、女優復帰。3人の息子をもうけた。

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