シンガポールで行われる世界水泳(27日から)の競泳日本代表のキャプテンをつとめる池江璃花子(25)=横浜ゴム=が、23日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜・午後1時)に出演。白血病であることがわかった高校3年の時の思いなどを語った。
豪州での合宿中に体調不良が続いていたという池江。当時の状態について、昼寝から目覚めた時に倦怠(けんたい)感があり、「体を起こすことができなかった」という。「頭を洗うのにも腕を上げるのがしんどくて、壁に肘をついて支えながら頭を洗ったり、ドライヤーをかけるのもすごく大変で。階段とかはちょっと上がっただけで息切れしてしまって」と日常生活に異変が起きていた。
現地の病院を受診したところ、「今すぐ日本に帰って、精密検査を受けた方がいい」と言われ帰国。日本の病院で白血病だと告知された。
その時の気持ちについて「母と2人で話を聞いたんですが、どういう病気かわからなくて…。ただ、血液のがんです、抗がん剤治療が始まると聞いて、『あっ、そうだったんだ』と納得したというか、水泳の調子があまりに悪かったので、その原因が病気だとわかってよかったなど思いました」と明かした。
その時点で、2020年の予定だった東京五輪はあきらめた池江だったが、1年後にはプールに入ることができ、予想を上回る回復と、五輪が1年延期になったことで、21年8月の東京五輪に間に合い、予選を突破して代表となった。
リレーメンバーとなって決勝に進出(8位)。レース後のインタビューで「幸せです」と答え、涙を流す姿が大きな話題となった。当時のVTRを見た池江は、「でも、これからなので」と、先を見据えてキッパリ。
現在は豪州を拠点に練習を重ねている。「23年10月から、1年半くらいなんですけど、ものすごくいい環境で」と充実した様子。朝5時頃に起床し、昼寝を挟んでの練習や英語の勉強などをこなし、「夜は8時半くらいに寝てしまったり」と話した。
日本代表になって10年目。初めてキャプテンとして世界水泳に臨む。黒柳徹子に今後の目標を問われると「(28年の)ロサンゼルス五輪です」と答えていた。