岩内町出身の西前頭8枚目・一山本(31)=放駒=は小結の高安(35)=田子ノ浦=に下手投げで敗れ、2敗目を喫した。

 立ち合いでかち上げられると、突っ張りを何発も食らった。

それでもひるまずに手を出し続け、土俵際まで追い詰めたところでまわしを取られ、宙を舞って背中から落下した。

 優勝争いを演じた2023年11月の九州場所以来となる2ケタ白星はお預け。支度部屋に戻り、「最後のツメの部分。もう一回、丸まって頭から当たらないといけないところを突っ張られて嫌がってしまった。攻めなきゃいけなかった」と悔やんだ。ただ、実力者に肉薄した内容に「自分の取りたい相撲を取って、最後に力がなくて負けただけ。いい相撲だったと思う」とうなずいた。

 1敗で先頭を走っていたが、「いつかは追い付かれると思っていた」とサバサバ。優勝争いは2敗で4人が並ぶ大混戦となる中、24日は横綱・大の里(25)=二所ノ関=と対戦する。3場所連続Vを狙う横綱を迎え、「変わらず前に出るだけ。それ以外で勝つビジョンが湧かないので、思い切って前に出ます」と意気盛んだった。

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