◆大相撲名古屋場所12日目(24日・IGアリーナ)

 新横綱・大の里(二所ノ関)は、西前頭8枚目・一山本(放駒)を押し出し、3敗を守り、優勝争いに踏みとどまった。取り直しの一番。

大の里は当たったあと、まともに引いてしまい、軍配は一山本に挙がったが、長い協議の結果、同体と見なされ命拾い。取り直しでも引いて、土俵際に詰まったが、いなして、一山本が体勢を崩したところを押し切った。

 もう負けられない相撲に勝利した。前日は関脇・霧島(音羽山)にもろ差しを許しながら、逆転で辛勝。「不利な形だったけど、我慢してじっくり攻められた」と振り返ったが、この日も悪癖の「引き」が2番続けて出てしまい、自滅寸前だった。新横綱Vに向け、不安定な相撲が続いている。

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