◆ラグビー「太陽生命チャレンジシリーズ2025」 女子日本代表―女子スペイン代表(26日、秩父宮ラグビー場)
8月にW杯イングランド大会を控える女子日本代表は、26日にスペイン代表とのテストマッチ第2戦を迎える。このほど、男子の元日本代表でラグビー解説者の大西将太郎氏がスポーツ報知で取材に応じ「しっかりと2試合、勝ってほしい」と期待を込めた。
スペインは、W杯1次リーグ第3戦(9月7日)でも戦う相手。大西氏は「珍しい。スペインも、よく日本に来てくれたと思う」と語った。「情熱的」というラグビースタイルに対し、日本のカギとなるのは、男子でもコンセプトに掲げられる「超速ラグビー」だという。「エディー(・ジョーンズHC)さんも『超速』と言っていますけど、僕的には、女子日本代表の方が超速。海外のチームは体も大きいけど、日本は小さい。それでも、スピードがすごくあるんです」と力を込める。
女子日本代表は、4月には米国代表に敵地で勝利。歴史的1勝を挙げたサクラフィフティーンの進化を、大西氏は「今は長いパスを放れる選手がいて、走りながらでも投げられる。そこが変わったところと言うか、成長したところ」と強調。
男子日本代表は、15年W杯で南アフリカを撃破、そして19年W杯日本大会で史上初の8強と、日本にラグビー旋風を巻き起こした。「観てみると、女子の方が面白いと言ってくれる方もいるんです」と言う大西氏が期待するのは、女子ラグビーのブレークスルーだ。「やはりまだ、『女子ラグビーなんてあるの?』というところから始まることもある。1人でも多く、この面白さとかっこよさを、見てほしいですよね」。
26日は、W杯前最後の国内戦(午後5時5分キックオフ)。スペインに2連勝し、勢いをつけW杯初戦のアイルランド戦(8月24日)へ備えたい。大西氏は「女子ラグビーの受け皿を、どれだけ広げられるか。彼女たちは、そういう思いも持ってプレーしていると思います。
◆日本代表のスペイン戦試合登録メンバー
【FW】峰愛美、公家明日香、北野和子、佐藤優奈、吉村乙華、川村雅未、長田いろは、齊藤聖奈
【BK】津久井萌、山本実、香川メレ優愛ハヴィリ、弘津悠、古田真菜、松村美咲、松田凜日
【控え】小鍜治歩、小牧日菜多、永田虹歩、 櫻井綾乃、ンドカジェニファ、阿部恵、大塚朱紗、畑田桜子