J2北海道コンサドーレ札幌FW白井陽斗(25)が、得意の位置で輝きを放ちに行く。札幌は26日、宮の沢で30分×3本の紅白戦を行った。

主力組で1本目と3本目に出場した白井は、3本目の10分、左からのスルーパスを受け、右足で均衡を破る先制点。7分後のMF高嶺の追加点も呼び込み、2―0の勝利につなげた。

 3週間の中断明けとなる8月2日の4位・鳥栖戦(プレド)前、最後の90分マッチ。岩政大樹監督(43)は1―5で敗れた前節12日の磐田戦後、練習で守備の立て直しを重点的に取り組んできた。その効果から2本目までは拮抗状態が続いていたが、白井は「FWで使ってもらっているのだから。守備のことは考えながらも攻撃を考えてやっていたのが、いい形でのゴールにつながった」と攻めの意識を結果に結びつけた。

 この日ピッチに立った60分、全てFWでプレーした。今季出場した15試合は右サイドハーフを務めることが多かった。登録通りの場所となり「やりやすいし、いい感触はある」と手応えを口にしたが、内容には納得していない。「まだまだ未熟なところがあるので、そこはもっと厳しくやらないと。ラストパスなども雑になっていた。選択肢も含め、どこを第一に判断してというところから反省しないといけない」。

試合に直結する精度を追い求めていく。

 自動昇格圏の2位・千葉とは勝ち点10差で残り15戦。再開後の戦いへ、白井は「本番をリアルに想定して、緊張感を持ってやっていけたら」と意識高く日々を過ごしていく。今季の得点はまだ1。「ここからできるだけ取れたら」。最前線に配置された責任感は、形として示す。

(砂田 秀人)

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