３１歳・渡辺彩香が３年ぶり６勝目　「根性で」恩返しのホステスＶ　３５度超の熱戦制す
２番、ティーショットを放つ渡辺彩香　（カメラ・豊田　秀一） 画像（1枚）

◆女子プロゴルフツアー　大東建託・いい部屋ネットレディス　最終日（２７日、福岡・ザ・クイーンズヒルＧＣ＝６５０３ヤード、パー７２）

　最終ラウンドが行われ、３１歳のホステスプロ・渡辺彩香（大東建託）が１イーグル、６バーディー、ボギーなしの６４をマークし、通算１７アンダーで逆転し、２０２２年ほけんの窓口レディース以来となる３年ぶりのツアー通算６勝目を挙げた。

　トップと２打差７位で出た渡辺は１、３、５番でバーディーを奪取。

６番パー５は２オンに成功し、約１７メートルのロングパットを決めてイーグルを奪った。９番までに５つ伸ばし、通算１４アンダーの単独首位に浮上して後半に入った。

　第３ラウンド後に「どんなに曲がろうが、どこに行こうが、『ボギーでいいや』なんていう気持ちはまったくない。上を目指して。どんなに曲がっても弱音をはかずに根性で頑張りたい」と話していた通り、１５、１６番で２～３メートルのパットを沈めてパーをセーブするなど気迫のプレーを続けた。

　大東建託と契約を結んで今年で１０年。「良い時も、悪い時もあったけど、ずっと応援してくださった」。３５度を超える酷暑の中、最後は鶴岡果恋（明治安田）、内田ことこ（加賀電子）、一ノ瀬優希（フリー）らとの争いを制し、恩返しの優勝を届けた。

　◆渡辺　彩香（わたなべ・あやか）１９９３年９月１９日、静岡・熱海市生まれ。３１歳。１０歳でゴルフを始め、埼玉栄高卒業後の２０１２年７月、プロテストに一発合格。１４年アクサレディス宮崎で初優勝。

１５年は２勝し、賞金ランク自己最高の６位。１３年から５年賞金シードを保持したが１８、１９年は２年連続でシード落ち。２０年のアース・モンダミンカップで５年ぶり４勝目。通算６勝。２１年２月に柔道家の夫・小林悠輔と結婚。１７２センチ、６５キロ。

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