サッカーの元オランダ代表MFで、アヤックス、Rマドリード、ACミランの3クラブで欧州CL制覇を成し遂げたセードルフ氏が27日、広島市の平和記念公園を訪れた。

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 セードルフ氏はジーコ氏、中田英寿氏、中田浩二氏、小野伸二氏らとともに献花し、黙とうを行った。

約34万人の死没者名簿が納められている原爆慰霊碑に献花し、戦後80年の節目に犠牲者を追悼した。

 セードルフ氏は慈善試合「ジーコ・オールスター」(27日・エディオンピースウイング広島)への参加のため、来日中。「ワールドレジェンズ」の一員としてプレーする。

 南米のスリナム出身で、晩年はブラジルのボタフォゴでもプレーしたMFは、平和を願うジーコ氏の思いに共鳴し、慈善試合への参加を決めた。

 同イベントはジーコ氏が中心となり、昨年で20周年を迎えた世界的チャリティーマッチ。被爆80年を迎えるにあたり、日本で初開催となった。

 収益の一部はサッカー環境整備支援、原爆ドーム・平和記念公園の整備補修支援にあてがわれ、国連UNHCR協会への寄付も予定されている。

 49歳のセードルフ氏は、現役時代にRマドリードやACミランで活躍。オランダ代表でも通算87試合に出場した。2014年の引退後は指導者に転身し、ACミランやカメルーン代表などを率いた。

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