日本ラグビー協会の土田雅人会長が27日、都内で取材に応じ、11月に英ブライトンで日本―南アフリカ戦が行われると南アフリカのメディアが報じたことを受け「決定していない。会場の問題とかがあるので発表できていないが、本当は、やっぱりエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)で、ブライトンで日本と南アフリカという案があった」と明かした。
2015年、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ率いる日本代表は、W杯イングランド大会の1次リーグ初戦で、当時世界ランク3位の南アフリカに34―32で勝利。「スポーツ史上最大の番狂わせ」と言われる大金星を挙げ、歴史的3勝につなげた。23年W杯後、ジョーンズ氏は日本代表HCに復帰。南ア・メディアは今月に「スプリングボクスは、最も衝撃的な敗戦を喫した地、ブライトンで、日本戦から年末のツアーをスタートさせる」と、この秋のテストマッチについて報じていた。
ただ、土田会長は「ブライトンが、グラウンドが取れない」と“再現”の可能性を否定。一方で「やるつもりではいます。オーストラリア、南アフリカ、アイルランド、ウェールズ、ジョージアと、5連戦をアウェーでやるということができれば、かなり力がつく。そこで若いメンバーが、どこまで通用するか」と説明した。日本代表は10月にオーストラリアと国立競技場で戦い、欧州遠征でアイルランド、ウェールズ、ジョージア戦を予定している。