川崎は27日、麻生グラウンドで全体練習を行った。前節・20日のG大阪戦(パナスタ、1●2)でJ1で15年連続得点となる今季初ゴールを決めたベテランFW小林悠は「結果を残さなければ出られなくなるのは当たり前だと思っている。

そういう中で、今回とにかく結果にこだわってやった。試合前から、自分に言い聞かせてピッチに立っていたので、だからこそ2点目も欲しかった。悔しさの方が大きかった」と満足することなく、さらなる活躍を見据えた。

 今季は出場9試合と出番が限られる中、37歳のストライカーは「ガンバ戦でも気持ちの大切さをすごく実感した。試合に入る前の、心の持ち方がやっぱり大事なんだなと感じた」と振り返る。「自分に期待できなくなってきたら、もう終わりだなと思っている中で、ガンバ戦はもう一回自分を信じてみようと思ってプレーした」と心境を語った。

 先日、セルティック移籍で退団した後輩の山田新についても「気持ちの部分で自分と重なるところがすごくあった」と評価。「あいつが(向こうで)活躍することでフロンターレの選手も元気をもらえる。本当にいい関係性の中でやれていた。自分もゴールだったり活躍して、新を刺激できれば」と小林は語った。

 401試合出場で、通算144ゴールに伸ばした。「点を取ってもチームが勝てなければうれしくない。

そこはずっと変わらないと思う」。今季残り14試合となり、チームは首位と勝ち点8差の7位。8月9日の福岡戦(U等々力)から再開するリーグ戦へ。これまで、数々のタイトルに貢献した点取り屋は苦しい時にチームを助けるゴールを取り続ける。

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