◆第42回東海S・G3(7月27日、中京競馬場・ダート1400メートル、良)
昨年までのプロキオンSが、名称を変更して行われる重賞に16頭が出走し、4番人気のヤマニンウルス(牡5歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父ジャスタウェイ)が重賞2勝目を挙げた。道中は2番手を追走し、直線では逃げたリジルをあっさりかわすと、最後は3馬身半差をつける圧勝劇だった。
同馬は7月6日の北九州記念・G3を制したヤマニンアルリフラ(牡4歳、父イスラボニータ)の半兄にあたる。2022年8月にデビューし、重賞初制覇となった昨年7月のプロキオンS(小倉開催)まで無傷5連勝。以降の4戦は勝利から見放されていたが、3か月半ぶりの実戦でダートの大物が完全復活の走りを見せた。
3番人気のインユアパレス(川田将雅騎手)が2着。ダートに転向後、4連勝で臨んだ1番人気のビダーヤ(坂井瑠星騎手)は3着だった。
武豊騎手「久しぶりにこの馬のパフォーマンスができて、すごくうれしいです。いい時のこの馬の感じだったので、自信を持って先頭に立ちました。ポジションがどうなるか分かりませんでしたが、ある程度もまれない位置で先行できればと思っていたので、理想のポジションが取れました。久しぶりにこの馬らしい走りだったので、改めてこの馬は走るなと思いました。