◆卓球 ◇ノジマTリーグ(27日、東京・国立代々木第二体育館)

 8季目となる2025―26年シーズンの女子が開幕し、昨季のレギュラーシーズン(RS)3位の日本生命は、同1位の日本ペイントを3―1で破って白星発進を決めた。海外遠征で五輪代表で主将の早田ひなが不在だったが、チーム一丸で勝負を引き寄せた。

 第1試合の上沢杏音・笹尾明日香組は、青木咲智・高森愛央組と対戦し、第1ゲーム(G)を取り第2Gは競り合いを落として1―1。迎えた第3Gはラストで5連続得点を挙げるなど終始、相手をリードし、勝負を決めた。

 第2試合は、范思琦(中国)がこの試合がTリーグデビューとなった大阪・四天王寺中1年の村松心菜と対戦した。怖いものなしで攻めの姿勢で向かってくる13歳に苦戦し、スタートから7連続失点するなど1G目を失った。それでも、緩急を織り交ぜながら徐々にペースをつかむと勢いを経験でりょうが。食らいつく相手を3―1で退けた。

 第3試合は面手凛が芝田沙季と対戦し、第1、2Gを取られるとリズムを取り戻した第3、4Gを奪い返し、五分に戻した。運命の第5G。6―6からスタートし、試合巧者の相手にデュースにもつれ込む接戦を奪われ2―3で敗れた。

 第4試合は赤江夏星は青木咲智と対峙(たいじ)した。安定したフォアハンドドライブで得点を重ねると第1、2Gを連取。第3Gを落とし、第4Gは序盤から一進一退の攻防で何度も同点に追いつかれ、先にマッチポイントを握ったが再び並ばれ、逆転された。

勝負は第5Gまでもつれ込む大接戦だったが、この試合3度目のマッチポイントを迎えると、最後はフォアハンドドライブを決めてガッツポーズ。チームの勝利を決めた。

 赤江は「開幕戦でいいスタートが切れました。昨シーズンは3位で終わって悔しい気持ちでいっぱいでした。今シーズンチームは優勝しかみていない。早田さんがこれからも出場できない試合が多くなると思いますが、チームを背負っていることを自覚を持って戦えたと思います」と胸を張った。

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