J1の京都は27日、京都・城陽市内のグラウンドで約1時間練習を公開した。神戸から2026年1月末までの期限付き移籍で加入したMF斉藤未月は、20日から合流。

全体練習をこなした後、瞬発系のメニューも追加で取り組んで調整した。

 23年8月に負った左膝関節脱臼、左膝複合靱帯(じんたい)損傷、内外側半月板損傷の大けがから、今年2月の富士フイルムスーパー杯で復帰。しかし、その後は負傷もありながら、今季の出場は2試合にとどまっていた。神戸に所属していた際には、なかなか全体練習に合流できておらず。大きなブランクからの反動で、ところどころに負傷が続いていた。その中での移籍決断に「大きいけがをやったわけではなかったが、大けがをした後に2年間サッカーをやっていなかったので。そういうのがあるというのはいろんな人から聞いていましたし、起こるべくして起こった感覚もあります。準備や練習量も含めて足りないところもある中で、自分の中で規律を持ってやれる環境にまた来られたのはすごく良かった」と汗を拭う。この日も一番最後までグラウンドに残り「京都のトレーニングが強度の高さ、質や量がハードなのは分かっていましたしそこに身を置きたくて来たのもある。まだ数日ですが、いいトレーニングができています」と充実の表情を浮かべた。

 G大阪、神戸と渡って関西クラブは3つ目。もちろん、現在首位に立つ神戸で身を置く選択肢もあった中で「一日一日を大事にする上で、神戸にいるよりも今は京都にいって、トレーニングや試合だったり環境や雰囲気も含めて魂が揺らいだ方に来たと思っている」と今、選手として、自身にとって大事にすべきものを熟考して結論を出した。

 プロキャリアを始めた湘南で指導を受けたチョ貴裁(チョウ・キジェ)監督とも、再び共闘する。「もちろんチョウさんがいるというのも決め手にはなりましたし、神戸としてもチョウさんがいてトレーニングをどういう風にして、とか、チームの雰囲気を含めて送り出してくれたと思うので。チョウさんらしい、雰囲気の作り方だったり声のかけ方は特筆していると思う。そこは今の自分にとっては重要」と完全復活へ向けて、そこも欠かせない。現在、京都はリーグ4位。主将のMF川崎颯太が独1部のマインツに移籍するなど、初のJ1制覇へ向けて中盤として求められる役割も大きい。経験豊富なダイナモが、さらなる勢いをもたらす。

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