◆報知新聞社後援 全農杯全日本卓球選手権▽ホープス・カブ・バンビの部 第3日(27日・グリーンアリーナ神戸)
小学生以下の卓球日本一を決める「全農杯 全日本卓球選手権大会」はホープス(小学6年以下)、カブ(小学4年以下)、バンビ(小学2年以下)の3部門で男女の準々決勝、準決勝、決勝が行われ、ホープス女子は2022年に最年少9歳でTリーグデビューを果たした松島美空(みく、6年)=京都・田阪卓研=が、五輪2大会連続メダリストの福原愛さん以来となる大会5連覇を達成。カブ女子で初優勝した妹・愛空(あいら、4年)=田阪卓研=と姉妹Vを達成した。
現役Tリーガーの松島美が、今年も貫禄を見せつけた。初戦となる決勝トーナメント1回戦から全5試合でストレート勝ち。決勝でも相手を圧倒し「(先に妹が優勝を決めて)プレッシャーはそんなになかったけど、愛空が勝ったので美空も勝たないと、という気持ちにはなりました」と喜びをかみ締めた。全農杯5連覇は、94~00年に7連覇を成し遂げた福原さん以来の快記録。「そういう記録を残せたことはうれしいです」とはにかんだ。
今年1月の全日本選手権を17歳8か月で初制覇した兄・輝空(そら)からは「(優勝候補を倒そうと)皆が向かってくるから、焦らず頑張れ」とアドバイスを受けた。「去年までは1点取られたらイライラして顔に出てしまった。今年はそれを無くして『大丈夫、大丈夫』って自分を落ち着かせていた」と美空。精神面の強さも圧倒Vの一因だった。
全日本選手権では、兄に負けじと1、2回戦で高校生を撃破。「中学でも強い選手とたくさん試合したいです」と意気込んだ。次のステージではどんな輝きを放つか、目が離せない。