◆ヴィッセル神戸30周年記念チャリティーマッチ「FRIENDLY MATCH」神戸―バルセロナ(27日、ノエビアスタジアム神戸)

 J1神戸のクラブ創設30周年を記念して行われた慈善試合、バルセロナ戦は前半を1―1で終了した。

 12分、バルセロナは18歳の神童、FWラミンヤマルが右サイドからカットインしてシュートを放ち、神戸ゴールを脅かした。

14分にはラミンヤマルのクロスからFWラフィーニャが頭で合わせるも、GK前川がキャッチ。21分にはラフィーニャが左足のミドルシュートで、これはわずか右に外れたが、会場を沸かせた。29分には、右サイドに流れたラフィーニャからの折り返しを中央でラミンヤマルが合わせたが、神戸DFがクリアした。

 前半33分、地力に勝るバルセロナが先制した。MFフェルミンロペスが蹴った左CKのチャンスから、ゴール前で混戦になったところを、DFエリックガルシアが左足で押し込み1―0とした。

 神戸は41分、E―1選手権日本代表のFW宮代大聖がゴール前で右足シュートを放つも、GKがキャッチした。だが、2分後の43分、FW佐々木大樹が前線でボールを奪い、抜け出してシュート。GKがはじいたボールを味方がつなぎ、ゴール前でパスを受けた宮代が右足でゴール左に流し込み、同点とした。

 23日(日本時間24日)には、バルセロナから参加中止の声明が出され、一時は開催も危ぶまれた。スペイン各紙は日本側のプロモーターからの費用の未払いを報じた。しかし、この問題を親会社である楽天グループの三木谷浩史会長をはじめ、神戸側が迅速な対応をとり解決。話が二転三転したものの、何とか試合開催にこぎつけた。

 今回で3度目を迎える神戸―バルセロナは、過去2試合ではいずれも0―2で神戸が敗れている。

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