◆陸上 全国高校総体 第3日(27日、ホットスタッフフィールド広島)

 男子5000メートルのタイムレース決勝は、兵庫・西脇工の新妻遼己(3年)が13分50秒05で優勝した。大会第1日の1500メートルは日本高校歴代3位の3分40秒83をマークしながら、山梨学院のフェリックス・ムティアニ(3年)に惜敗し、日本人トップの2位だった。

1500メートルのリベンジを果たして高校日本一の称号を獲得し「留学生を交えてでも優勝できた。とてもうれしいです」とさわやかに笑った。

 宮城・仙台育英の菅野元太(3年)が13分51秒06で2位。福島・学法石川の栗村凌(3年)が13分51秒97で3位に続いた。ケニア人留学生に競り勝ち、上位3人が日本人選手となった。1500メートル優勝のムティアニが13分54秒07で4位だった。

 新妻は、スタートから積極的だった。「後ろにつくという選択肢もありましたが、まずは最初の1キロを引っ張って、自分のレースにしようと思いました」と力強く試合展開。切れ味あるラストスパートも光らせて勝利を勝ち取り「世界を目指すなら、しっかり優勝はしないといけないと思っていた。できて、良かったです」と笑顔を見せた。

 次なる目標は、「全国高校駅伝で1区区間新」。昨年、1区で日本人最高記録をマークした早大の鈴木琉胤(1年)から、「次はおまえが越えろよ」と声をかけられたという。

「期待に応えられる走りができたらなって思います」。確かな自信を持ってロードシーズンへ向かう。

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