◆大相撲名古屋場所千秋楽(27日・IGアリーナ)

 関脇・若隆景(荒汐)が大関取りに挑戦することになった。関脇・霧島を寄り切り、10勝目を挙げ、12勝の先場所に続く2桁勝利。

昇進を預かる審判部の高田川部長(元関脇・安芸乃島)は「素晴らしい。来場所は『部屋に入るだけ』ですから。楽しみですね」。ドアの取っ手をつかむのが第1段階、空けるのを第2段階とする例えを用い、最終の第3段階に入ったことを示した。

 今場所は2勝3敗の黒星先行から巻き返した。若隆景は「序盤戦の負けから切り替えて相撲を取れた。9番と10番では違うのかなと思いますけど、この結果で満足しているようではダメ。悔しい気持ちが強い」。自己評価は厳しかったが「三役で直近3場所33勝」の昇進ノルマまで11勝だ。「それも含めてまた来場所に向け、体と気持ちをしっかり作って臨んでいきたい」と誓った。

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