◆全国高校総体◇ホッケー(8月2~6日、鳥取県立八頭高校ほか)

 清水国際が25年ぶり3度目の出場だ。2016年春の全国高校選抜大会で8強入りの実績があるが、夏の晴れ舞台は00年以来。

初出場だった1999年、前回出場の2度とも初戦で敗れており、目指すは「全国総体初勝利」。MF長沢昂太主将(3年)は「まずは1勝を」と意気込む。

 昨秋の県選抜大会、冬の新人戦と御殿場西に連敗した。ライバルを倒すために木内寿政監督(46)が鍛え込んだのが「シュートアウト(SO)」だった。引き分けで終わった場合に決着をつける方法だが、サッカーのPK戦と違うのは、23メートルラインから攻撃側選手がドリブルを開始してGKとの1対1を挑み、8秒間で得点できるかどうかを競うところ。「1対1の練習を積みました」(監督)。

 その成果が5月の県総体で発揮された。0―0で決着がつかずに迎えたSOを6―5で制して優勝。全国を懸けた6月の東海総体は名張(三重)を3―1で破り、準優勝で切符をつかんだ。「先輩たちが負けていた県総体を突破できたのはうれしい」と長沢主将はうなずく。

 攻撃を引っ張るのは、名張戦で2得点したFW源龍之介(3年)。中学時代はサッカー部だったスタミナを武器に、最前線でゴールを狙う。

「全国でも点を取りたい。ベスト8目指して頑張りたい」とシュート練習に汗。四半世紀ぶりに臨む晴れ舞台。玄界(福岡)との初戦からエンジン全開で走り回る。

(里見 祐司)

 〇…全国総体の切符をつかむために、チームがSOと同時に鍛えたのが持久力だ。インターバル走をメニューに加え、週3回のペースで走り込んだ。副将のDF青木宥晟(3年)は「粘り強く守り、最後まで走り切れるようになりました」と手応えを口にする。東海総体の名張戦も後半の第3、第4クオーターに3得点。全国でも、スタミナを生かした終盤の強さを発揮して勝つ。

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