J1柏は28日、柏市内でフランス2部Sランスとの親善試合(30日・三協F柏)へ向けて調整を行った。J2山形から25日に加入したMF小西雄大が練習前に取材に応じ、徳島時代にも共闘したリカルド・ロドリゲス監督のサッカーに対する思いなどを明かした。

 主にボランチでプレーする小西は、2017年にG大阪の下部組織から徳島に加入。同年にロドリゲス監督も徳島の新監督に就任し、そこからJ1に昇格した20年まで共に過ごした。徳島時代の同僚であるFW垣田裕暉、MF渡井理己、ジエゴを含め、柏以前にロドリゲス監督のもとでプレーした選手は5人(垣田、渡井、ジエゴ、犬飼智也、小泉佳穂)いる。その中でも小西の4年は最長となる。

 柏に加入した理由は、「短いサッカー人生の中でJ1の優勝を獲得できることなんてほとんどの人がない。それをつかめるチャンスがあるのに行かない選択肢はないかな、と。もちろん山形への思いもありましたけど、それに勝るものだった」と説明した。その上で、指揮官が志向するサッカーにも言及。現在J1で最高のボール保持率(59%)とパス総数(1試合平均601.4本)を誇る攻撃的サッカーの魅力を語った。

 「(22年に)山形に行ってからも、(21年に徳島の監督が)ポヤトス監督になってからも、ずっとあのサッカーをもう1回やりたいなというのは、正直なところあった。僕の中ではそういう存在。やっぱり1番やっていて面白かった。

あれだけ相手を支配して、自分たちが優位に立つサッカーは、どのチームを見てもレイソルが1番今上だなって思いますし、それが僕のやってきたサッカー観にすごい合う。Jリーグから離れる機会が監督もあったので、また戻ってきてほしいなとすごい思っていた。戻ってきてくれてすごいうれしかった」

 26日の練習から合流し、「懐かしい気持ちにすごいなりました」と小西。指揮官との会話でも「(やることは)分かってるだろ」と、信頼を寄せられたという。今季の柏の根幹であるビルドアップに加えて、武器のミドルシュートでチームに貢献していく。

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