俳優の山時聡真と中島瑠菜がダブル主演を務める映画「蔵のある街」(8月22日全国公開、平松恵美子監督)の完成披露舞台あいさつが29日、都内で行われ、映画初出演となるフィギュアスケーター・高橋大輔も登壇した。

 同作は、「倉敷美観地区にある小高い山から花火を打ち上げる」という約束の実現に奔走する少年少女の姿を描く。

 映画初主演となった山時と中島。山時は「ほんとに気持ちいい。倉敷の街を全力疾走したり、サックスを吹いたり、自由に気持ちよくお芝居をさせていただいた」と撮影を振り返った。

 オーディションで決まったというふたり。中島は「私はこの映画で勇気をもらえた。誰かの背中を押す映画になったらいいなと思っています」と笑顔を見せた。

 倉敷市出身の高橋があいさつする前には客席から大きな歓声が起きた。映画デビューとなった高橋はオファーを受けたときについて「お芝居にすごく興味がわいている時期で、ふるさとが舞台だったので、これは巡り合わせじゃないかと」と振り返った。

 監督からは「そのままの高橋さんでいてください」と言われたといい、「セリフを覚えることだけ一生懸命やりました」と話した。

 高橋は完成した映画を見て、「映画として見てるとすばらしい映画なのですが、自分が出てるときは目を細めながら、正面からは見られない感じもあった」と感想。

 自身のスケートの映像を見ることもあるが、映画を見るのはまたひと味違ったようで、「スケートの場合は培ってきたものがたくさんありますので(笑)。(芝居は)はじめまして感があったので…」と照れ笑い。

 五輪と芝居どちらが緊張するかと聞かれると、「いや、全然こっちです。緊張しました」と断言した。

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