中断していたJ2リーグが今週末、3週間ぶりに再開する。J2藤枝MYFCは30日、ホーム・山口戦(8月2日)に向け藤枝市内で調整した。

この日の攻撃練習で軽快な動きを見せたMF浅倉廉(24)が、プロ入り後初の公式戦3戦連発を誓った。好調を維持する若きアタッカーが13位からの浮上に向け先頭に立っていく。

  貪欲に結果だけを求めていく。藤枝・浅倉は公式戦3戦連発について問われると「自分にとっては初めて。いける所まで伸ばしたいし、1試合複数得点もこれまで経験がないので、個人のレベルアップという意味でも意識している」とキッパリ。攻撃の要としてけん引していく覚悟を示した。

 山口とは5月に敵地でスコアレスドロー。相手は19位に沈むが、ほとんどの試合がロースコアで守備は決して緩くない。「ブロックを組んできて、中に人数が多い。やりにくい相手」と分析しつつも「外は空くので、うまく連係して入っていければ。ワンチャンスを仕留めたい」とゴールへの青写真を描いた。

 中断前のリーグ戦は3戦負けなしと上り調子で終え、貴重な3週間はチームの課題だったゴール前の決定力にフォーカスして取り組んできた。

26日の山梨学院大との練習試合(45分×4本)は6―2。自身は無得点だったが「連係も含め山口戦へのいいイメージはできた」とうなずく。

 また4日間与えられたオフでは地元・神奈川に帰省し、祖父母を含めた家族や友人らと旧交を温めてリフレッシュ。「今までなかなか休みが合わなかったので。地元はめちゃめちゃ良かった」と活力を得た。

 リーグは残り15試合となる。藤枝はここまで勝ち点27で13位。プレーオフ圏の6位・徳島とは11差で、落とせない戦いが続く。「今は負ける感覚がない。力を発揮すれば問題ない」。リーグでは5月31日の山形戦以来の本拠地勝利へ。静学育ちのホープがガンガン仕掛けていく。

(武藤 瑞基)

  〇…須藤大輔監督(48)は「攻撃は決め切る。相手は推進力があるので、守備はカウンター対策。後半戦の大事なテーマが全部出る試合になる」と山口戦を見据えた。この日はゲーム形式に時間を割き、ゴール前の攻防に目を光らせた。残り15試合で6位以上に食い込む目標はブラさない。「試合数を考えたら追いつけるギリギリ」と選手の尻をたたきながら上を目指していく。

 ◇内定 明大FW真鍋隼虎(21)の26年入団が内定したと28日、発表。本人はクラブを通じ「恩返しができるように全力で戦います」とコメント。

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