北海道室蘭市などで開催している全国高校総体に出場中のサッカー女子の常葉大橘(東海1位)が、30日朝にロシアのカムチャツカ半島付近で発生した巨大地震に伴う津波警報が発令されたことを受け、予定していた聖カピタニオ(東海2位)との2回戦が中止となった。試合は31日に順延する。
7年ぶり2度目の出場の常葉大橘は29日の1回戦で宇都宮文星(関東3位)を3―0で退け、初戦突破した。チームはこの日午前10時に宿舎を出発し、試合会場に向かう予定だったが、室蘭市内で避難指示が出た影響で、大会本部からホテルで待機するよう指示を受けた。そして試合開始15分前の午前11時45分に試合の中止が決まった。
異例の事態に落合史裕監督(35)は「公式戦の中止は初めてなので驚いた。前日に勝った勢いを2回戦につなげたかった」と話した。選手たちに動揺はないとのことで「条件は相手も一緒なのでいい準備をして臨みます」と切り替えに努めた。(飯塚 康博)