J2ジュビロ磐田は2日、ホームで秋田と対戦する。今節はDFリカルドグラッサ(28)が出場停止。

代わって故障離脱していたDF江崎巧朗(25)が3試合ぶりに戦列復帰し、先発に名を連ねることが有力だ。初めてコンビを組む今夏加入のDFヤン・ファンデンベルフ(30)とのセンターバック(CB)で秋田のロングボールをはね返し、4試合ぶりの完封を成し遂げる。

 帰ってくるDFリーダーがジュビロを上昇気流に乗せる。江崎は6月28日のホーム・仙台戦(0●1)で後半26分に負傷交代。そのまま戦列を離れていたが、先月29日の公開練習は実戦形式だったが、けがの影響を感じさせないプレーを披露した。「(患部は)もう大丈夫だと思う」と自らGOサインを出した。

 開幕から仙台戦までは全試合に先発。同戦はヤンと入れ替わる形となったため、新助っ人と公式戦で組むのは初めてとなる。「やりながらベストを見つけていく。攻守にアグレッシブな選手なので、自分もサポートしながらやっていければ」。左利きでフィード能力にも定評がある新たな相棒をカバーし、長所を最大限発揮させていく構えだ。

 秋田は15位だが、4月のアウェー戦は1―2で敗れている。

ボール保持率は高くないが、ロングボールを中心とした攻め方には警戒が必要だ。「長いボールもそうだけど、ロングスローやセットプレーもやられると相手ペースになる。のまれないことが大事になる」。ジョン・ハッチンソン監督(45)も「フィジカルやセカンドボールなど相手の得意なところを削れるか」と注意する。

 磐田はプレーオフ圏外の7位だが、5位の大宮までは同じ勝ち点38。また2位・千葉も同41と、残り15試合で十分背中を捉えられる状況にある。「どの試合も大事だけど、(5得点した前節の)札幌戦の流れを続けることを意識したい」と江崎。今季5度目の連勝に導き、上位に食らいついていく。(武藤 瑞基)

 

 〇…GKが手でボールを保持できる時間を8秒までとし、超えた場合相手にCKが与えられる「8秒ルール」が今節から適用される。ハッチンソン監督は「変わったことはポジティブ」と歓迎。これまでの試合ではアクチュアルプレーイングタイム(実際にプレーが動いている時間)が40分弱だったこともあるという。指揮官は「サッカーはエンタメであることを理解しないと。

ボールが動かないとエンタメじゃない。しっかり(ルールを)適用しないと意味がない」と話した。

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