◇競泳 世界選手権 第6日(1日、シンガポール)

 女子50メートルバタフライ準決勝が行われ、池江璃花子(横浜ゴム/ルネサンス)は25秒67で全体11位。上位8人による決勝進出を逃した。

 予選を7位で通過した池江は準決勝、息継ぎなしの力泳を見せたが、最後のタッチがわずかに流れた。本来の泳ぎの伸びを欠いて、タイムも予選の25秒63からやや遅れた。8位にわずか0秒05及ばず。レース直後のインタビューでは、目を真っ赤にして「いつもいつも、いつも、こういう大事なところで失敗ばっかして。もうなんか、自分に失望したというか。もうよくわかんないです」と、声を震わせた。

 2028年ロス五輪で正式種目に採用された50Mバタフライ。池江は、自身初となる世界水泳の表彰台に挑んでいた。100Mは準決勝敗退。「ずっとポジティブに、ここまでやってきたつもりだったけど、もうなんか、だめだなぁ、もう自分。という気持ちです」。今大会、主将を務める。

自身のレースは終わったが、まだ大会は続く。「帰る時は笑顔で、落ち込む時は1人で。もう終わってしまったので。また来年、頑張ります」と、声を絞り出した。

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