◆サッカー◇コネクティング・コミュニティー・カップ ▽決勝トーナメント1回戦 帝京三1―0富士市立 鹿児島1―0藤枝東(1日、竜洋スポーツ公園)

 全国から強豪30校が静岡県西部に集まった「第2のインターハイ」は決勝トーナメント(T)1回戦などが行われた。富士市立は帝京三(山梨)と対戦し、0―1で敗れて8強進出ならず。

藤枝東も鹿児島に0―1で黒星を喫した。

 富士市立はベスト8に届かなかった。前半10分に左サイドを一気に突破されて失点。取り返すべく後半にメンバーを次々と入れ替えて帝京三のゴールに何度も迫ったが、最後までネットを揺らせなかった。

 敗戦の中で光ったのが、1年生の庵原進太だ。後半から出場して右サイドに入ると、得意のドリブルで突破してチャンスをつくった。U―16県選抜メンバーで、今秋の国民スポーツ大会の2年ぶり出場権獲得にも貢献。杉山秀幸監督(52)も「潜在能力は高い」と期待する。

 それでも庵原は「攻撃的に行ったけれど、チャンスで決められなかった」と悔やんだ。MF小林富司(ふうじ)主将(3年)も「決め切れないところがチームの課題」と話した。9月6日のプリンスリーグ再開戦では、全国総体に出場した浜松開誠館と当たる。「そこに合わせて、この1か月でチーム力を上げていく」と主将は気を引き締め直した。

(里見 祐司)

 

 〇…藤枝東の植松弘樹監督(42)は「全国のいろんなチームとやれる。選手も競争させながらトライさせたい」と今大会に臨んでいた。この日、本来はサイドの増田瑛斗(2年)が1トップの位置に入って躍動し、何度もチャンスをつくった。試合は前半15分の失点が最後まで響いた。鹿児島の守備を崩せず、無得点での敗退に、指揮官は「ボックス内に入っていく場面をもっと増やさないと」と反省点を挙げていた。

 

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