◇競泳 世界選手権 第6日(1日、シンガポール)

 男子200メートル平泳ぎ決勝で、昨夏パリ五輪6位の渡辺一平(トヨタ自動車)が、2分7秒70で銀メダルを獲得。自身初の銀メダル、競泳ニッポン2個目のメダルを獲得したが、レース直後は「今はもう、悔しいの一言。

嬉しさはないです」と、唇をかんだ。

 準決勝は1位で通過。決勝は覃海洋(中国)が2分7秒41で制し、わずかに競り負けた。折り返した100Mからペースを上げ、メダル争いで2位。「勝ちきれなかったのは悔しい。もっとこうしておけばよかった、という後悔はありますね」と、世界の銀メダルという結果にも、どん欲さがにじんだ。

 決勝6位の深沢大和(東急)はチームメート。高め合う中で「僕と大和でワンツーフィニッシュで1位争いする、そういうレースができたらいいなと思っていた」という言葉も、互いの自己ベストを考慮すれば実現可能だった。深沢は「まだレースは続くので、日本チームの応援をお願いします」と語り、渡辺も「日本チームが、いい状況でやっていけたら」と、残り2日の戦いを見据えていた。

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