サッカー韓国代表主将のFW孫興民(ソン・フンミン、33)が10年間所属した英プレミアリーグのトットナムをこの夏に退団することを決意した。トットナムの公式サイトが伝え、BBCをはじめとする英メディアが一斉に報じた。
孫は「北ロンドンに来たときはまだ英語も満足に話せなかった少年が一人前の男になり、誇りを持ってクラブを離れることになった」と語り、サッカー選手としての全盛期を捧げたクラブとの別れの万感の思いを明かした。
2015年8月にブンデスリーガのレバークーゼンからトットナムに移籍。以後454試合に出場して173ゴールを決めた。2021-22年シーズンには23ゴールを奪取し、リバプール所属のエジプト代表FWモハメド・サラーと並び、アジア人としては初となるプレミアリーグの得点王に輝いた。
3日に韓国で行われるニューカッスルとのプレシーズン親善試合が孫のトットナム最終戦となる。今季から指揮するフランク新監督は「トットナムの真のレジェンドである孫にとって(母国での最終戦は)素晴らしいはなむけになるだろう」と一時代を築いた韓国代表に敬意を表した。
英BBCは孫は退団後、米MLSのロサンゼルスFC移籍が確定していると報じている。(英通信員・森 昌利)