◇30周年記念チャリティーマッチ KOBE DREAMS―WORLD DREAMS(2日・ノエビアスタジアム神戸)

 J1の神戸が2日、クラブの創設30周年を記念してチャリティーマッチを行う。出場メンバーはJFLアトレチコ鈴鹿の元日本代表FW三浦知良、神戸の現監督である吉田孝行氏、トーマス・フェルマーレン氏など超豪華。

クラブの記念すべき1年に花を添える。

 試合に先駆けて行われたトークショーでは、永島優美アナウンサーがMCを務める中、父である永島昭浩氏、初代監督のスチュアートバクスター氏、大久保嘉人氏、FW佐々木大樹が登壇。「初代コールリーダー」でもある安田大サーカスの「団長」安田裕己も参加した。

 トークショー中、団長は「当時コールリーダーなんて名前はなくて、ただの盛り上げ役。そんな大層なものではないです」と謙遜しながら、バクスター氏が来日した際の引っ越しを手伝った話などエピソードを展開。その時に実際に対面はしていなかったそうだが、「人生で初めてドラム式の洗濯機を見たのがバクスター監督の家だった」などと当時を振り返り、笑いを誘った。

 レジェンドと同じステージでのトークショーを終えて「感極まってしまってステージ上がる前からウルウルしてしまいました」と、万感の思いを口にした。ヴィッセル神戸のルーツである、川崎製鉄株式会社水島サッカー部の頃から応援してきたという団長。リーグ3連覇へ向かう今季はもちろん、常勝軍団となっている神戸に「『うそでしょ…』って感じでしたね」と、創設当初から知っているからこその心境を笑顔で話した。

 また、バルセロナ戦での事態にも、対応を見せた。この日のチャリティーマッチと2大イベントだった7月27日の神戸―バルセロナ戦では、主管だった株式会社ヤスダグループの金額未払いが原因で、一時バルセロナが来日しないことを表明。楽天グループ、三木谷浩史会長の迅速な調整により最終的には開催されることとなった。

「団長」も同じ“ヤスダ”姓である中、「全くお会いしたことがないのですが、どこかでつながっている可能性もあるので」と笑みを浮かべ「『ヤスダ』を代表してご迷惑をおかけしました」と素早く謝罪。報道陣の笑いをさらった。

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