全日本スキー連盟(SAJ)は2日、札幌市内でスキー・ジャンプスーツの説明会を行った。国際スキー・スノーボード連盟(FIS)が今年6月の理事会で、今季のジャンプスーツにおけるルールを改定したことを受け、SAJの尾形優也テクニカルスタッフらが説明。

スーツの股下の長さを選手の登録値からプラス1センチ以上にするなど、細かい変更点が伝えられた。

 この変更でスーツがタイトになり、「ムササビ」の前足と後ろ足の間にある飛膜のような部分が減って浮力が得ずらくなり、飛びすぎの防止につながる。また、ルールを明文化することで違反防止にもつながる。SAJの尾形氏は「飛ばないスーツにするのが近年の傾向」と話す。

 スーツを巡っては、22年北京五輪で高梨沙羅(クラレ)らが失格になり、昨季もノルディックスキー世界選手権でノルウェー連盟がスーツを故意に加工する不正を行い、大きな波紋を呼んでいた。(松末 守司)

編集部おすすめ