柔道の男子73キロ級で昨夏パリ五輪銅メダルの橋本壮市(パーク24)が3日、日本武道館で「全日本少年少女武道錬成大会」に参加。子どもたちに、得意技の袖釣り込み腰“橋本スペシャル”を教え「僕も小さい時に、同じ大会に出場していて。

懐かしい気持ちになりました。小さい子たちの柔道に対する姿勢、顔つき、すごくよかったです」と和やかに語った。

 橋本は昨夏パリ五輪に初出場し、日本柔道最年長の32歳340日での銅メダルを獲得。33歳となり、今後については「年齢的な問題もあるし、終わり方をしっかりと考えてやっていきたい」と語った。稽古は行っているものの、次戦は未定という。「今は次の大会をどうするか、というところなので、どこを目標にということはあまり言えない。自分自身、悔いなく終わりたいというところがあるので。モチベーションとしてはそこだけ」とした。

 橋本らとともに、世界選手権(ブダペスト)男子90キロ級で銀の田嶋剛希(パーク24)も参加し「初心者の子が多いと聞いていたけど、やってみましょう、となると『教えてください』と来る子が多くてすごくよかった」。すでに稽古は再開していると言い、12月のグランドスラム東京に照準を合わせる。「一度、原点に返って背負い投げを練り直している。自分にできるところを取り組んでいって、どこまで高められるか」と見据えた。

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