◆チャレンジカップ2025 大倉山サマージャンプ大会(3日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=HS137メートル、K点123メートル)

 男子成年で、26年ミラノ・コルティナ五輪シーズン夏の初戦となった22年北京五輪ノーマルヒル(NH)金メダルの小林陵侑(チームROY)は、合計288・0点でいきなり優勝し、五輪へ好スタートを切った。

 風がめまぐるしく変わる難しい条件だった1回目。

低い姿勢から鋭く飛び出すと風をとらえて一気に加速するとぐんぐん飛距離を伸ばして134・5メートルで着地した。金メダリストのビッグジャンプに会場からはどよめきが起こった。

 2回目も131メートルで好飛躍を2本そろえて快勝した。小林は「1本目は風もよくて気持ちいいジャンプができた。2本目も内容はそんなに悪くない。ぎりぎりテレマークを入れられた。夏の初戦をケガなく終われたので良かった」と笑顔で振り返った。

 今季から再びルールが変更され、ジャンプスーツはよりタイトになった。小林は「圧倒的に技術が大事になる時代がきた。僕ら日本チームにはいいことだと思います」と歓迎ムード。

 来年2月の五輪に向けて「まだ想像もつかないけど楽しみです」と前向きだった。

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