◆プロボクシング ▽OPBF&日本ライトフライ級王座決定戦12回戦 井上彪―谷口将隆(8・3、大阪・住吉区民センター)

 東洋太平洋ライトフライ級7位、日本同級1位の井上彪(たける)=六島=と、元WBO世界ミニマム級王者で東洋太平洋ライトフライ級2位、日本同級2位の谷口将隆=ワタナベ=が、東洋太平洋&日本ライトフライ級王座決定戦12回戦を行い、谷口が5回43秒TKO勝ちとした。

 1回、ボディーを狙う井上に対し、サウスポーの谷口の左フックが井上の顔面を捉え、体勢を崩した。

2回からは互いに距離を縮め、激しい打ち合いに。5回は谷口の左アッパーが入ると、カウンターから左で仕留め、膝をつかせた。4回終了時の公開採点では1人が39―37、2人が38―38だったが、5回で試合を決めた。谷口は2つのベルトに手にし、「自分に勝った。世界チャンピオンになれれば。9年で5敗もしたけど、2階級制覇する」と意気込んだ。

 井上は、地元・宮崎の日章学園で高校2冠に輝き、近大を経て、大阪府警に奉職。だが、「ボクシングをやり切っていない」と1年半で退職し、プロ入り。デビュー戦から4連勝(2KO)も5戦目で初黒星を喫した。「谷口さんに勝てれば周りからの注目度も、見る目も変わる。爪痕を残して勝ちたい」と意気込んでいたが、悔しい結果に終わった。

 通算戦績は谷口が26戦21勝(15KO)5敗、井上が7戦4勝(2KO)2敗1分け。

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