卓球で日本初開催されるシングルスの国際大会「WTTチャンピオンズ横浜」(7日~11日、横浜BUNTAI)の組み合わせ抽選が5日、横浜市で行われた。男子シングルスで世界ランク4位の張本智和(22)=トヨタ自動車=は、電車遅延アクシデントに見舞われながらも、2度目の優勝を目標に掲げた。

 張本智は、女子単の抽選役を務める予定だったが、電車の遅延で間に合わず、18歳の松島輝空(木下グループ)が代役を務める事態に。約30分遅れで会場の後方から忍び足で登場した張本智は、取材で自ら切り出し「電車が遅延して、遅延証明書を人生で初めてもらいました。僕の名誉のために(一番に伝えた)。抽選は松島選手に代わりにお願いしました。助かりました」とわびた。

 1回戦の相手は、世界ランク44位のフィン・ルー(オーストラリア)に決まった。22年7月のチャンピオンズで初代王者に輝いているエースは「日本開催でいつも以上に気持ちが入っている。最終日まで残って、優勝できるように頑張りたい」とプレーでホームの会場を盛り上げる。(宮下 京香)

 〇…女子シングルスで世界ランク13位の早田ひな(25)=日本生命=は、1回戦で同54位のシャオ・マリア(スペイン)、ともに勝てば2回戦で同6位の張本美和(17)=木下グループ=と激突することになった。世界ランク上位選手が集うハイレベルな大会へ「120%のパフォーマンスを出せるよう努力したい。日本の皆さんに会えるのが楽しみ」と気合十分。昨夏のパリ五輪では左腕を痛めながらも、銅メダルをつかんだ。

約1年がたち「左腕の状態はかなり良くなった。(負傷前に)使っていた技術が、ほとんどできるようになった」と強調した。

 ◆WTTチャンピオンズ 世界ランク上位30人、WTT(国際卓球連盟の子会社)指名選手らがトーナメント形式で争う国際大会。今年は6大会開催。日本開催は初めてで、横浜BUNTAIでは7~11日に行われる。WTT主催シリーズの格付けは3番目。賞金総額50万ドル(約7400万円)、優勝賞金4万ドル(約592万円)。

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