◆新日本プロレス「G1 CLIMAX 35」(5日、インテックス大阪 5号館)観衆1142

 新日本プロレスは5日、インテックス大阪 5号館で「G1 CLIMAX 35」Bブロック公式戦4試合を行った。

 メインイベントでIWGP世界ヘビー級王者で4勝3敗のザック・セイバーJr.が3勝4敗の鷹木信悟と対戦した。

 緊張感あふれる攻防は、鷹木が掟破りのザックドライバーからバーニング・ドラゴンを炸裂。さらにラスト・オブ・ザ・ドラゴンを決めたが、カウント2で返したザックが一気に丸め込んで3カウントを奪取し5勝目をゲットし首位タイの勝ち点を10に伸ばした。

 ザックは鷹木を「アイツは最強の日本人レスラーの1人だと思う」とたたえ「でも、今俺はキャリアの中で絶好調なんだ。それでも自分の中のベストには程遠い。そしてトップのヤツらを片っ端から倒してる」と見据えた。

 さらに「このトーナメントは俺と同じように素晴らしいものだ。とてつもなくハードなトーナメントだ。そしてこの気候変動は本当にヤバいな。14年前に初来日した時と比べて気温が10度は高い。今日は楽な勝ち方をしたかもしれない。関節技じゃなかったし、頭のワザじゃなかったし…

…。それでも本物の技術がそこにあった」と自賛し「俺はエゴを捨てても勝利をつかみにいく。

俺はブロックのトップに立つ。そして『G1』で優勝する。2 年連続、IWGP 世界ヘビー級王者として東京ドームに行くんだ」と宣言した。

 敗れた鷹木は「凄いよ。凄い! あんな凄ぇヤツが新日本にいて俺はオイ、

嬉しいよ。嬉しいと同時に悔しいから、必ず俺もまた強くなってみせる」とザックに脱帽した。

 大阪大会を終え、Bブロックは10点(5勝2敗)でザック、成田蓮、KONOSUKE TAKESHITAが首位タイに。そのあとを4勝3敗で海野翔大、YOSHI―HASHI、グレート―O―カーン、ドリラ・モロニーが追走する展開となった。

 ◆8・5大阪全成績

 ▼第1試合 20分1本勝負

○ジェイコブ・オースティン・ヤング、カラム・ニューマン(7分55秒 ジェイコブスラダー→片エビ固め)安田優虎●、タイチ

 ▼第2試合 20分1本勝負

○矢野通、ボルチン・オレッグ(4分57秒 横入り式エビ固め)ディック東郷●、“キング・オブ・ダークネス”EVIL

 ▼第3試合 20分1本勝負

○金丸義信、SANADA(6分27秒 足4の字固め)村島克哉●、棚橋弘至

 ▼第4試合 20分1本勝負

○ハートリー・ジャクソン、大岩陵平(6分01秒 デスバレーボム→片エビ固め)嘉藤匠馬●、上村優也

 ▼第5試合 20分1本勝負

外道、○デビッド・フィンレー(6分36秒 INTO OBLIVION→体固め)永井大貴●、辻陽太

 ▼第6試合 『G1 CLIMAX 35』Bブロック公式戦 30分1本勝負

○KONOSUKE TAKESHITA(5勝2敗=10点)(15分13秒 レイジングファイヤー→体固め)YOSHI―HASHI(4勝3敗=8点)●

 ▼第7試合 同30分1本勝負

○成田蓮(5勝2敗=10点)(12分13秒 クロス式膝十字固め)グレート―O―カーン(4勝4敗=8点)●

 ▼第8試合 同30分1本勝負

○エル・ファンタズモ(3勝5敗=6点)(5分03秒 サンダーキス’86→片エビ固め)ドリラ・モロニー(4勝3敗=8点)●

 ▼第9試合 同30分1本勝負

○ザック・セイバーJr.(5勝2敗=10点)(20分53秒 変型エビ固め)鷹木信悟(3勝4敗=6点)●

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