テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)は6日、自民党内で石破茂首相の退陣を求める声が高まっている中で党の正式な意思決定機関である両院議員総会が8日に開催されることを報じた。

 番組では、自民党は参院選の敗因を分析する「総括委員会」を4、5日に開き参院選で当選、落選した議員から聞き取りを行ったことを伝えた。

その中で石破氏の退陣、続投を支持する声など様々な意見が出ていることを番組は紹介した。

 さらに石破氏の退陣を主導しているのが解消されたはずの「派閥」ではないかという指摘が出ていることをスタジオでは伝えた。8日の両院議員総会の開催に向けた署名集めを主導したのが「麻生派」「旧茂木派」「旧安倍派」ではないかと報じた。

 スタジオ生出演した政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、司会の羽鳥慎一アナウンサーから「石破おろし」の動きについて聞かれ「主導しているのは麻生派、旧茂木派です。もちろん旧安倍派の人たちも動いています。旧二階派、菅グループの人たちも署名には参加しています。だから、どこかが特定してどうかということではなくて、全体として動いています」と解説した。

 田崎氏の解説を受けコメンテーターを務めるジャーナリストの浜田敬子氏は「派閥って解消したんじゃなかったんでしたっけ?と思いますよね。長年、派閥を中心にしてやってきた自民党政治の限界が見えているのに、結局、派閥単位でしか行動ができない。権力闘争になってしまう。それがテレビとかで見えてしまう。それが嫌なんだって、みんなが思っているのにそれに気づかない。

そこの意識のかい離が救いようがないなと思っちゃいます」とコメントした。

 これに田崎氏は「だから派閥をどう定義するか、なんですけど、事務所を持って、定期的に会合をして資金集めパーティーもやって選挙応援も手伝う…というのが派閥の定義としてある」とし「今、事務所を持って…ということををやっているのは麻生派だけなんです。他の派閥は事務所も持たず定例的な会合もしてないんです。そこで旧来の人間的な集まりでもって動いているわけです。それを否定できるかってことです」と解説していた。

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