新日本プロレスは16日、17日に東京・有明アリーナで「ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 35」準決勝と優勝決定戦を行う。
1991年の第1回から幾多の伝説を刻んできた真夏の最強戦士決定戦。
7日からは後楽園ホール、8日は横浜武道館、10日は群馬・高崎市のGメッセ群馬、13日の静岡・浜松市のアクトシティ浜松を経て各ブロックの1位が8・16有明アリーナの準決勝戦に進出する。公式リーグ戦で1位と2位と3位の選手が同点の場合はリーグ戦の直接対決の勝敗で順位を決定。3位の選手が複数で直接対決の優劣がつかない場合はトーナメント出場者決定戦(ルールは状況に応じて決定)を行う。
さらに各ブロックの2位と3位は、8・14後楽園大会で準決勝の切符をかけて対戦する。Aブロック2位はBブロック3位。Bブロック2位はAブロック3位とそれぞれ時間無制限1本勝負で4強の椅子を争う。
およそ1か月に及ぶ最強決定戦がクライマックスを迎えるのは8・16&17の有明アリーナ2連戦だ。16日のベスト4では、A1位がB2位対A3位の勝者と、B1位がA2位対B3位の勝者と、時間無制限1本勝負で雌雄を決する。
リーグ戦は終盤を迎えA、B両ブロックともに空前の大混戦の様相を呈している。
5日のインテックス大阪大会が終了した時点でAブロックは8点(4勝3敗)で上村、ボルチン、辻、大岩、EVILの5人が首位タイ。
来年1・4東京ドームで引退する棚橋は、最後の「G1」で上村優也、大岩陵平に敗れたが8・3福岡大会で辻陽太を破り前人未踏の「G1通算100勝」の金字塔を打ち立て巻き返してきた。
新日本プロレスの看板を背負うべく新時代の「エース」に名乗りを上げている昨年準優勝の辻陽太は、SANADA、上村を突破。同じく「エース」の座を目指す上村も「H.O.T」EVIL、棚橋を退けた。
残り2戦となったリーグ戦で不気味なのはEVILだ。8・7後楽園でボルチン・オレッグ、8・10高崎で棚橋と対戦する。反則、乱入、レフェリー暴行…やりたい放題の「H.O.T」のリーダーの暴走が完遂すれば一気に1位突破で8・16有明の4強へ進出する可能性もある。新世代の台頭か。「黒」に塗られた悪夢の「G1」になるのか。2位、3位の椅子を巡る戦いも含め見逃せない終盤戦だ。
◆Aブロック出場選手は以下の通り。
ボルチン・オレッグ(2年連続2回目出場)
上村優也(2年連続2回目出場)
辻陽太(3年連続3回目出場)
デビッド・フィンレー(4年連続4回目出場)
EVIL(10年連続10回目出場)
SANADA(10年連続10回目出場)
棚橋弘至(2年ぶり23回目出場)
大岩陵平(初出場)
タイチ(2年ぶり6回目出場)
カラム・ニューマン(2年連続2回目出場)
Bブロックは、IWGP GLOBAL王者ゲイブ・キッドが開幕戦で敗れ以後の大会を欠場する大波乱が起こったが、リーグ戦は過熱の一途をたどっている。
一方、ザックも2敗は喫したがTAKESHITAには貫禄を見せつけ、5日の大阪大会では鷹木信悟にも勝利し巻き返してきた。
10点(5勝2敗)でザック、成田、TAKESHITAが首位タイ。そのあとを4勝3敗で海野、YOSHI―HASHI、グレート―O―カーン、ドリラ・モロニーが追走する展開となった。
リーグ戦はAブロックと同じように残り2戦。8・8横浜武道館では海野とTAKESHITAが激突。さらに8・13浜松でTAKESHITAは成田と対戦する。この2試合の結果が1位突破に大きく関わってくる可能性が大。もちろん決勝トーナメントへ進出できる2位、3位争いも熾烈を極め、有明決戦をにらみ戦いはさらに過熱する。
◆Bブロック出場選手は以下の通り。
エル・ファンタズモ(4年連続4回目出場)
海野翔太(3年連続3回目出場)
鷹木信悟(7年連続7回目出場)
ザック・セイバーJr.(9年連続9回目出場)
グレート―O―カーン(5年連続5回目出場)
ゲイブ・キッド(3年連続3回目出場)
成田蓮(3年連続3回目出場)
KONOSUKE TAKESHITA(2年連続2回目出場)
ドリラ・モロニー(初出場)
YOSHI―HASHI(2年ぶり8回目出場)
各ブロック1位をゲットし8・16有明アリーナへの一番切符を獲得するのは果たして誰か?そして今年の最強戦士が決定する8・17有明。歴史の分岐点になるプロレス界「真夏の最大2連戦」。