規制薬物の投与により、先週3日の札幌12R・積丹特別(3歳上1勝クラス)が出走取り消しとなったローレルオーブ(牡3歳、栗東・杉山佳明厩舎、父ウインブライト)について8月6日、杉山佳調教師が栗東トレセンで経緯を説明した。出馬投票翌日の1日に判明し、JRAが2日に出走取り消しを発表していた。

 杉山佳調教師は「先週の金曜に出走に向け、出馬投票後ですけど、馬の状態確認と馬体メンテナンスの意味合いもあって往診、診察、治療を依頼しました。その際、出走日、出馬投票日に関してはしっかりと立ち会った従業員が開業獣医師に伝え、それを獣医師も了承したうえで診察、治療行為を行っていただきました。獣医師が行った診察、治療行為に関して一切、問題がありません。治療は(レース)前日はダメですが、2日前までは問題ありません。結果として獣医師の薬剤の取り違いで、誤って規制薬物が投与されました。JRAの指摘もあり、出走取り消しの流れになりました」と説明した。

 投与された規制薬物は「デキサメタゾン」で鎮痛効果を目的として使用されるものであり、競走能力の向上はない。筋肉へ投与された場合は、8日間の出走制限が設けられている。この件に関し、杉山佳調教師は規制薬物の使用に関する注意義務を怠り出走取り消しになったことについて過怠金5万円が科せられ、開業獣医師の処分については検討中となっている。

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