今年4月の香港・クイーンエリザベス2世Cでレース中に故障を発生し安楽死となったリバティアイランドの墓碑が、北海道苫小牧市にあるノーザンホースパーク内に設置された。8月8日からの一般公開に先立ち6日、設置記念セレモニーが同パーク内で行われ、主戦を務めた川田将雅騎手およびノーザンホースパーク代表取締役の吉田勝己氏、生産者のノーザンファーム副代表の吉田俊介氏らが参加した。
式典の冒頭で吉田勝己代表が「リバティアイランドは本当に私どもに夢と希望を与えてくれました。香港でのレース、本当に残念で無念でなりませんが、これからこのホースパークの花に囲まれた中にいつでもお参りできるお墓を作らせていただければ、馬も幸せになってくれるんじゃないかなと思って作りました」とあいさつ。その後、墓碑に参列者が献花し、偉大なる23年の3冠牝馬に黙とうをささげた。
川田騎手は「こうしてお墓を作ってもらえる馬は数えるほどしかいないですし、きれいなお花に囲まれた中で、オークスのパドックでも乗った直後にお花を食べようとした子ですから。これだけ、きれいな空間にいさせてもらえることは、とてもありがたく思います」と感謝を表し、「一番特別な馬ですから、気持ちの整理がつくことはないですけど、それでもジョッキーですのでそれを受け入れてやっていくしかないですし、リバティが残してくれたいろんなものを次につなげていくことが僕らの役割ですし、また騎手として1戦1戦を大事にするだけです」と神妙な面持ちで語った。