元ジョッキーの川島信二助手=栗東・庄野靖志厩舎=が、俳優の妻夫木聡主演の10月期のTBS系日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(後9時)で、大竹正博調教師=美浦=とともに監修を務めていることが8月6日、分かった。

 川島助手は騎手時代にオースミハルカとの名コンビで知られ、昨春、現役を引退。

現在は栗東・庄野厩舎の助手で、仕上げ人として活躍している。「ザ・ロイヤルファミリー」はスポーツ報知にエッセー「また満員の競馬場で」を寄稿している小説家・早見和真氏の同名小説のドラマ化。早見氏が原作を執筆する際、親交のある川島助手が競馬界について取材を受け、協力してきた。

 そのドラマ化の際も監修として白羽の矢が立った川島助手。「昨年9月からプロデューサーさんとやり取りをしてきました。『競馬の世界に関して何でも教えてほしいです』と依頼を受けました。牧場、厩舎のことも含めて広い意味での競馬。生産、育成についてまで」と制作に携わってきた。

 大竹師とともにドラマのレースシーンの映像を見た川島助手は「元ジョッキー、現役調教師が見ても驚くほどの映像。大竹先生と一緒にビックリしました。競馬関係者が見ても『よくここまで描けるな』という作品になると思います」と声を弾ませた。

 JRAが全面バックアップするドラマで、これからクランクイン。

妻夫木の印象について川島助手は「本当に研究熱心。この作品に対する熱量を感じました。しゃべっても、すごく丁寧。その方が主人公の栗須役を務めるのは魅力でしかありません」と話題作の映像化が楽しみで仕方ない様子だった。

 人間と競走馬の20年にわたる壮大なストーリー。川島助手は「このドラマによって、競馬に興味を持ってくれる人、競馬の世界で働きたいと思う人が増えてくれたらと思います」と期待していた。

 ◆「ザ・ロイヤルファミリー」 税理士事務所を営む父を尊敬する栗須栄治(妻夫木)は、父と共に働くことを夢見て知識と経験を付けるため大手税理士法人に就職。仕事の幅を広げていたが、あることを機に挫折を味わう。だが、どん底の中、馬主の山王耕造との出会いにより、止まっていた人生が動き出す―。

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