◆レパードS追い切り(6日、美浦トレセン)

 土、日曜に行われる3重賞の追い切りが6日、各地で行われた。第17回レパードS・G3(10日、新潟)のヴィンセンシオは、美浦・坂路での3頭併せで「状態◎」。

ダート初挑戦となるが、陣営は「適性はあるという感触を得ています」と期待する。

 あえて意欲的なメニューを消化できたのは心強い。前走の皐月賞で9着に敗れて、デビュー以来初めてダート戦に挑むヴィンセンシオは、美浦・坂路でタイセイフェスタ(4歳2勝クラス)、エコールナヴァール(2歳未勝利)に続く3番手からスタート。52秒8―12秒3の馬なりで併入(エコールナヴァールに1馬身先着)し、軽快な動きで好仕上がりをアピールした。

 美浦・Wコースでの1週前追い切りは、燃えやすい気性を考慮して単走で追い切っていたが、その後の雰囲気から併せ馬でも大丈夫とゴーサインを出した。森一調教師は「全体時計は予定より速かったが、いい内容でフィニッシュできた。体は体重も含めて大きく変わらないが、精神面は一段階大人になったかなと思います」と満足げだった。

 未知のダート適性について指揮官は、「調教でのダートコースでの走りっぷりは悪くなく、競馬はやってみないと分からないのが本当のところですが、適性はあるという感触を得ています」と期待を込める。今後の選択肢、可能性が広がる走りを見せてくれそうな予感がする。(坂本 達洋)

編集部おすすめ