大相撲・名古屋場所を左足親指のけがで途中休場した横綱・豊昇龍(26)=立浪=が、7日の茨城・古河市巡業から復帰することが6日、決まった。この日、東京・両国国技館からバスで巡業に向かうため、集合時間約40分前にめがね姿で現れた。

今月3日から始まった夏巡業には「左拇趾(ぼし)、脱臼骨折」の診断書を提出し、不参加。気温35度を超す中、報道陣の問いかけに当初は険しい顔で「(取材は)いいから」と拒否。それでも「明日から出る。(取組の)割には入っている」と明かした。

 7月の名古屋場所は左足親指の負傷で、2日目から金星を3日連続で配給した。5日目に休場し、昇進3場所目で休場2度は年6場所制となった1958年以降で朝汐(後の朝潮)、稀勢の里に続いて3人目の屈辱。師匠の立浪親方(元小結・旭豊)は「検査結果も問題なかった。稽古をやっていかないと、秋場所(9月14日初日、国技館)に間に合わない」と説明した。

 7日は横綱土俵入りを披露することも明言。巡業では、初めて大の里(25)=二所ノ関=と東西の横綱が土俵入り予定。同市での巡業は師匠が担当親方を務める。豊昇龍はかつて、茨城・つくばみらい市に構えていた立浪部屋に入門。

思い出の地から再スタートを切る。(山田 豊)

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