◆卓球 ◇WTTチャンピオンズ横浜 第1日(7日、横浜BUNTAI)

 男子シングルス1回戦を行い、世界ランク28位の戸上隼輔(井村屋グループ)が、日本勢のトップで登場し、同38位のポレ(フランス)を、3―0のストレートで初戦を突破した。

 第1ゲーム(G)から圧倒した。

スタートから5連続得点で一気に流れをつかむと相手のミスを誘い11―4でこのGを奪うと、第2Gは一時は同点にされる場面もあったが、最後は地力の差で11―9。第3Gは終始、ワンサイドゲームで11―4と相手を寄せ付けず、好発進した。

 戸上は5月の世界卓球男子ダブルスで日本勢64年ぶりの金メダルを獲得すると、6月には所属するドイツ・オクセンハウゼンの一員として2季ぶりに参戦するブンデスリーガー1部の頂点に立つなど、世界と戦える経験と地力を積み上げてきた。1月の全日本選手権以来の日本凱旋(がいせん)試合で、シングルスでも存在感を示した。プロレス好きで2022年10月に亡くなったアントニオ猪木さんを尊敬する炎のファイターが、さらなる進化を遂げて世界一を日本開催で再現してみせる。

 ◆WTTチャンピオンズ 世界ランク上位30人と、各1名の開催国、WTT指名のワイルドカードの選手のみが出場し、トーナメント形式で争うWTT(国際卓球連盟の子会社)運営の国際大会。今年は6大会開催。日本開催は初めてで、横浜BUNTAIでは7~11日に行われる。WTT主催シリーズの格付けは3番目で、賞金総額50万ドル(約7400万円)、優勝賞金4万ドル(約592万円)、世界ランクに反映されるポイント付与は優勝で1000。22年7月にハンガリー・ブダペストで初開催され、日本勢は男子の張本智和が優勝し、昨年10月のフランス・モンペリエでは女子の大藤沙月が制した。日本女子は5選手が参加する

編集部おすすめ