大相撲の夏巡業が7日、茨城・古河市のイーエスはなもも体育館で行われ、横綱・豊昇龍(立浪)が合流した。名古屋場所は左足親指のけがで途中休場していた。

左足に足袋を履き、ぶつかり稽古で幕内・草野に胸を出すなど調整し、地元の子供たちの稽古相手も務めた。支度部屋では「完全に治ったわけではないが、そんなにひどい痛みでもない。なまってる体を動かなきゃダメ」と語った。

 左足親指は名古屋場所前の出稽古で痛め、本場所で相撲を取る中で痛みが増していったという。当初の診断は「左第1趾(し)MTP関節捻挫、左第1中足骨骨挫傷」だったが、その後の検査で「脱臼骨折」と判明。当初は患部に5日間ほどギプスを着けて安静にしていたが、今月4日に医師の診察を受け、「無理はしていけない」との条件付きで巡業参加の許可が出たと明かした。

 昇進後、3場所で休場は2度目となった。「優勝したい気持ちが強すぎるんじゃないかな。だからケガしたのかな」と苦しい胸のうちを吐露。横綱の重圧も「気付けなかったけど、たぶんあったと思う」と振り返る。今巡業は最後まで参加する意向。秋場所(9月14日初日・両国国技館)へ「いつも通りの俺に戻したい」と再起を期した。

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